1984年のUWF 柳澤健 文藝春秋 2017/01/27

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from 日本史を精神分析する―自分を知るための史的唯幻論 岸田秀, 柳澤健 亜紀書房 2016/12/24 - いもづる読書日記

 完本 1976年のアントニオ猪木 (文春文庫) - はてなキーワード

 私、プロレスの味方です―金曜午後八時の論理 (1980年) (Century press) - はてなキーワード

 

 「1976年のアントニオ猪木」は猪木信者の悪魔祓いの書だったが、本書の俎上にのるのはUWF。私は1・2の三四郎 2で格闘技ファンが戯画化されていたことに快哉をあげた旧プロレスファンであったが、UWFもイノキイズムのカルトと捉えれば根は同じか。「私、プロレスの味方です」のバランスの取れたファン目線が今となっては好ましい。
 日本人はプロレスを相撲のアナロジーと捉えているのかもしれない。異形の巨人が繰りひろげる神事と考えれば、猥雑で豊かな方がスポーツ的な明快さよりも相応しいのかもしれない。イノキイズムもプロレスの祝詞だったのかもしれないし、今、脱洗脳されて呆けている私たちも大きなストーリーの一部なのかもしれない。