ぼくはこんな音楽を聴いて育った 大友良英 筑摩書房 2017/09/11

ぼくはこんな音楽を聴いて育った (単行本) - はてなキーワード

 

 1959年生、福島育ちの著者が自分史と重ねて自分の聞いてきた音楽を語る良著。2歳年下で隣県で育った私にはよく解る部分が多かった。ちょっと面白かったのは著者がパンク・ロックの洗礼をうけていない点だ。アナーキー・イン・ザ・UKが1976年だけど日本での受容は随分遅れたように思う。この辺の2歳の違いは大きいのかな?個人的な記憶では1976年は音楽的な停滞期で、ツェッペリンもパープルもパッとしなかった。パンクが過去のロックを否定するのは理解できた。この後著者はパンキッシュな活動を展開していくのでいわずもがなけど。その辺が楽しみな「東京編」はWEBちくま(http://www.webchikuma.jp/articles/-/1270)連載中。