韓国とキリスト教 : いかにして“国家的宗教”になりえたか 浅見雅一 安廷苑 著 中公新書 2012.7

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韓国はなぜキリスト教国になったか 鈴木 崇巨 著 春秋社 2012/09/30 - いもづる読書日記

韓国はなぜキリスト教国になったのか?理由は主に3つか?抗日運動でキリスト教徒が大きな役割を担ったこと、第二次大戦後の米国統治にキリスト教会が利用されたこと、アメリカ的なメガチャーチが韓国にも興り、爆発的に信者を集めたこと。

著者は儒教との関連から韓国のキリスト教徒に二つの類型があると語る。「小倉(紀蔵)は理気二元論を基調として、理性を前面に打ち出し、儒教的『理』を継承したものを『理のキリスト教』、感性を前面に打ち出し、シャーマニズムや仏教を吸収したものを『気のキリスト教』と呼んでいる。」(137ページ)そして、「韓国には『恨』という概念がある。呉善花は『韓国にキリスト教が普及したのは、みじめな状態を喜び、恨を楽しむ韓国人の感性にうまく適合したからである』と説明している」(139ページ)