谷川俊太郎が聞く 武満徹の素顔 谷川俊太郎【聞き手】 小学館(2006/11)

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高橋悠治という怪物 青柳いづみこ著 河出書房新社 2018.09.25 - いもづる読書日記

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未聴の宇宙、作曲の冒険 - 春秋社 ―考える愉しさを、いつまでも

読み始めて既読感を感じた。4年前に読んでいたが忘れていた。インタビュイーは小澤征爾高橋悠治坂本龍一湯浅譲二河毛俊作恩地日出夫宇佐美圭司、武満眞樹。湯浅、高橋は谷川とともに武満と同世代で、行ったり来たりしていたようだ。「谷川 あのころはお互いに同世代の仕事をしている人たちに関心があったよね。」(99ページ)
やはり、高橋悠治が抜群に面白い。「彼の音楽を聴いていると、例えば琵琶のひとつの音がある、そしてオーケストラの一連の音がある、それが琵琶の音から広がってくる――そういう感じに僕には聴こえる。だから、一種、琵琶なり尺八の音をどう聴くかということを、オーケストラでやっているという感じがする。それはある種普遍言語で日本語を読み解くみたいなところがあるわけだけど、では、普遍言語が必要ななのかどうかというと、それはまた別な話なんだよね。」(70ページ)