TOKYO YEAR ZERO デイヴィッド ピース 2007/10/11 文藝春秋

TOKYO YEAR ZERO

『TOKYO YEAR ZERO』デイヴィッド・ピース 酒井武志 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS

FROM

「エレクトラ―中上健次の生涯」 高山 文彦著 文藝春秋社 2007.11 - いもづる読書日記

TO

『占領都市 TOKYO YEAR ZERO Ⅱ』デイヴィッド・ピース 酒井武志 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS

下山事件を扱ったTokyo Reduxが話題になっているので、3部作の第1作から読んでいこうと。本書の刊行が2007年だったので結構経っている。終戦の日を起点に、その一年後1946年8月に発覚した婦女暴行致死事件を題材に話は展開する。非常に読みにくい文章だが、終戦直後の混乱した社会、精神状況をよく描いている。ある意味戦後純文学の嫡子といっても良いかと思うが、原文はどうなの?、「超訳」なんてのもあったけど?メディアミックス的なのは出版社の仕掛けなの?
この混乱期に中年で活躍しているのは私の祖父の世代なんだな。戦争で青年世代がすっぽり抜けて、そのあと私の親の世代、昭和一桁が活躍するようになっていくわけだ。