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〈おんな〉の思想 私たちは、あなたを忘れない 上野千鶴子著 2013年06月26日 集英社インターナショナル - いもづる読書日記
場所 瀬戸内寂聴著 新潮社 2001/05/25 - いもづる読書日記
小児麻痺によって全身麻痺の障碍者となり、劇団で独自の表現活動を展開する著者の半生を語った本。1996年に発刊されその後絶版となった旧著の復刻版で、高橋源一郎、藤本由香里両氏の寄稿と、旧著刊行以降の活動を語った長めのあとがきが加えられている。なにしろ、「私の生い立ちには、徹頭徹尾、普通ということが何一つない。」という言葉で始まる本なので、全編が強烈、簡単に要約はできないので、ぜひ読んでいただきたい。
「本書の復刻にあたり、この本を書いてから後の28年間の、前に向かって歩みを進めてきた報告をさせていただきました。しかし、この時代に復刻されたこの本をお読みいただくに当たって、押さえておかねばならない時代の闇があります。2016年7月26日、忘れもしないあの相模原施設障碍者虐殺事件。」（452ページ）ここからの省察が深く激しい。極めて知的でエネルギーに満ちた方なんだと感動しました。
