裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち 上間陽子 2017年1月31日 太田出版

上間陽子『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』特設サイト - 太田出版

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海をあげる 上間 陽子 著 筑摩書房 2020/10/31 - いもづる読書日記

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち J.D.ヴァンス 光文社 2017/03/15 - いもづる読書日記

暴力の連鎖ということを考えた。「おそらく、いまの沖縄の中学校で、朝ごはんを食べてこない子供の生活を、教師たちが心配し、学校全体で心を砕くことはないだろう。私には、翼の中学時代というのが、沖縄の中学校の教師集団が層として、子どもの生活における傷つきを見る力が残っていた時代のように思える。でも翼の中学校の教師たちも、『見捨てない』といいつつ、翼たちをなぐっていた。自分を大切にしてくれるひとが、一方では自分に暴力をふるうひとにもなる。そのことは、のちに翼がパートナーと関係をつくるにあたって、大きな問題を残したように私には思える。」(69ページ)