両手にトカレフ ブレイディみかこ著 2022年6月 ポプラ社

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2 ブレイディみかこ著 新潮社 2021/09/16 - いもづる読書日記

女たちのテロル ブレイディみかこ著 岩波書店 2019/05/30 - いもづる読書日記

子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から ブレイディみかこ みすず書房 2017年4月17日 - いもづる読書日記

これを書こうと思って読み返していたらちょっと泣いてしまった。人物が良く書けていて、繰り出される仕掛けもはまっている。特にエンディングは秀逸。「こどもたちの階級闘争」などに描かれた世界が小説として眼前に再現されるのは楽しい。主人公の友人の母親、ゾーイが魅力的だ。「それでも、年齢が上がるに従って、イーヴィがどこか嘲笑うような距離を持ってミアについて話すときが増えたことをゾーイは気づいていた。そして、そのことを考えるとある種の罪悪感を覚える。『こんな団地から出ていくことができる人間になりなさい』と言って彼女を育てたのは自分だからだ。」(122ページ)